大けがから復帰し6年ぶり個展 茂木出身の木版画家見目さん

来場者に作品を解説する見目さん(右)

 茂木町出身の木版画家見目陽一(けんもくよういち)さん(73)=埼玉県在住=が、故郷で6年ぶりとなる個展「見目陽一木口木版画展」をふみの森もてぎで開いている。4年前に大けがを負い、手足には今もしびれが残る。体調は万全ではないながら、2年をかけて制作した新作を含め生命賛歌や祈りを表現した320点を展示している。24日まで。

 見目さんは2018年11月に町内の実家で作業中、転落事故に遭い、生死の境をさまよった。病院5カ所を次々と移って治療とリハビリを続け、復帰。後遺症に負けず、制作に意欲を燃やしている。

来場者に作品を解説する見目さん(右)

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