1945年の宇都宮空襲から77年を迎えた12日、JR宇都宮駅西口のイベント広場「ララ・ポケット」で灯籠20基を並べる「宵まち宮灯ろう」が行われた。犠牲者を追悼し、ロシアによるウクライナ侵攻の収束も願った。
◇ほかにもWeb写真館に写真
市民団体「ピースうつのみや」による灯籠流しが会員の高齢化などで中止となり、昨年は会員で照明造形作家の鎌田泰二(かまたたいじ)さん(76)らが灯籠の展示などを行った。こうした状況を受け、活動の継続を願う宇都宮共和大のサークル「町おこしTiger」の学生たちが今回の催しを企画した。
灯籠は宇都宮市内の小学生や同大の学生たちが制作。鎌田さんが作ったウクライナ国旗色の黄ぶなの灯籠なども展示し、人道支援への寄付などを呼びかけた。
空襲を体験した宇都宮市、大野幹夫(おおのみきお)さん(90)が当時を語り、同市出身のバイオリニスト渡辺響子(わたなべきょうこ)さんや「ひがし子ども和太鼓クラブ」の演奏も行われた。
サークル代表の2年藤田虎流(ふじたたける)さん(19)は「若い世代や子どもたちに伝わったと思う」と話した。