【参院選2022】激戦の東京選挙区・京都選挙区の結果を徹底分析!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は7月13日に公開した動画の内容を基に構成しています。

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2022年7月13日に公開された動画のテーマは……参院選2022注目選挙区の結果を徹底分析!

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、東京選挙区・京都選挙区の結果について語っていただきました。

あの候補者はなぜ勝った?なぜ負けた?

【このトピックのポイント】
・東京選挙区で注目された6位争いを制したのはれいわの山本氏。次点の海老沢氏は維新の強みを発揮できず
・前回100万票超を獲得した蓮舫氏はまさかの67万票で4位当選。無党派層の票の激しい奪い合いが垣間見える
・京都選挙区の野党第一党争いは立憲に軍配が上がる。銃撃事件が勝敗の分かれ目か

東京選挙区

東京選挙区は現職4名が安定した戦いを見せつつ、そのなかで共産党の山添氏は終盤勢いを落としているのではないかとも見られていました。また、新人の中で頭一つ抜けていた生稲氏は5位当選が予想され、6位が誰になるのかという点が非常に注目されたポイントでした。

結果として6位当選を射止めたのは山本氏。次点の海老沢氏は3万5千票差、得票率にして0.5ポイントの僅差で敗れることとなりました。海老沢氏の敗因について、松田氏は安倍元総理の銃撃事件を挙げ、「これまで維新に流れていた自民支持層や無党派層が今回は自民党に流れ、海老沢氏の失速につながったのではないか」と分析しました。一方で、山本氏の票も事件の影響で減っている可能性があるとし、海老沢氏の敗因の絞り込みについては「すごく難しい」とコメントしました。

さらに松田氏が注目したのは山添氏と蓮舫氏の当選順位です。

もともと、東京都は共産党が比較的強いエリア。山添氏本人も人気・実力ともに高い評価を得ているため、一定の票を集めることは予想されたものの、蓮舫氏を抜いての3位当選は予想外だったようです。

松田氏「(蓮舫氏は)2位か3位だと思っていた。4位は予想できなかった」

蓮舫氏は、前回の参院選では100万票以上獲得していたものの今回は67万票に留まり、松田氏は「山添さんの得票の多さより、蓮舫さんの少なさにびっくり」とコメントしました。

その要因について、山本氏や乙武氏など知名度の高い候補者と無党派層の票を分け合ってしまったことがあるのではないかと分析しました。

MC鈴木「今回の東京選挙区は無党派層の票の奪い合いという意味でも非常にレベルが高かった」

惜しくも敗れてしまった松尾氏と乙武氏について、松田氏は健闘を称える一方、ファーストの会の荒木氏については、東京都で勢力を持つ都民ファの存在、小池都知事の連日の応援、そして国民民主党の推薦があったにもかかわらず票を伸ばしきれなかった原因を「分析していく必要がある」とコメントしました。

京都選挙区

野党第一党争いの代理戦争として注目された京都選挙区。当初は維新の楠井氏に勢いがあり、松田氏も楠井氏当選を予想していましたが、最終的に立憲の福山氏が2位当選を果たしました。楠井氏失速の原因として、松田氏は安倍元総理の銃撃事件を挙げ「事件によって楠井氏の票が伸びきらなかったのではないか」とコメントしました。

そこでMC鈴木が気になったのは1位当選の自民党・吉井氏の得票数。「楠井さんが失速した分が吉井さんの票になっているようにみえない」とコメント。その原因について松田氏は、元京都市議会議員の吉井氏が京都府全域で知名度や実績を浸透させきれなかったことと、保守的な思考の無党派層が参政党や新風に流れてしまったことがあるのではないかと分析しました。もし、事件がなければ吉井氏の票はさらに少なくなり、福山氏がトップ当選していた可能性や、さらに激しい三つ巴の戦いになっていた可能性について言及しました。

MC鈴木「選挙は自分の頑張り以外の要素が本当に多い!」

動画本編はこちら!

京都選挙区・福山氏当選の裏にはこんな選挙事情があった?

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