大輪の白い花、気高く香る 900株の自生ヤマユリ、狭山で見頃 入間川沿い、元「密林」を住民らが整備

斜面で花を開いたヤマユリ=12日、埼玉県狭山市入間川4丁目

 埼玉県狭山市入間川4丁目の県営狭山稲荷山公園北側の斜面緑地で自生のヤマユリが白色の花を開き、甘い夏の香りで一帯を包んでいる。20日ごろまでが見頃という。

 近隣住民らでつくるボランティア団体「稲荷山・山ゆりの会」(福田朝男代表)が2016年から、クズを掘り出したり下草を刈ったりするなどの手入れに当たってきた。

 今年は約900株が、入間川の河岸段丘に位置する斜面約2ヘクタールに点在して咲いている。同会の尾高敏夫さん(72)は「以前は密林のような場所だった。里山の宝石ともいわれる上品さがヤマユリの魅力」と語る。

 入間市から訪れた60代と70代の女性2人は「素晴らしかった。自然な感じもいい」と話していた。

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