夏の交通安全週間が14日、始まった。20日までの期間中、子どもと高齢者の交通事故防止などを重点項目に啓発や取り締まりに当たる。初日は各地で街頭活動などがあった。
長崎県諫早市宇都町のトランスコスモススタジアム長崎前では県警の出動式があり、警察や地元の交通安全協会などから関係者約60人、交通機動隊の白バイや諫早署に新たに編成された“自転車部隊”など車両計30台が参加した。
訓示した中村亮県警本部長は県内で今年、横断歩道を横断中の子どもが巻き込まれる事故や高齢者による事故が増加し、飲酒運転の摘発も5月末時点で前年同期を上回っていることなどを指摘。「県民の安全安心を守ることがわれわれの使命であることを改めて認識し、(活動に)取り組んでほしい」と呼びかけた。
県警によると、今年の県内の交通事故による死者数(暫定)は13日現在、13人。前年同期に比べ2人減少しているが、高齢者が9人、自転車利用者が2人を数えている。重点項目には、ヘルメット着用など自転車の安全利用の推進も掲げた。