おいしいウナギに感謝 諫早で丑の日前に「供養」

ウナギを放流する関係者=諫早市、本明川

 23日と8月4日の土用の丑(うし)の日を前に、「諫早うなぎ料理振興会」(北御門孝廣会長)は14日、諫早市中心部の本明川河川敷で、商売繁盛を祈願する「うなぎ供養」をした。
 13回目。関係者約10人が参加した。神事の後、ウナギ約30匹を本明川に放流した。コロナ禍のため放流は3年ぶり。北御門会長は「今年も育ちがよく、おいしいウナギができた。来年こそは子どもたちにも放流を手伝いに来てもらえるよう願っている」と話した。

ウナギに感謝し商売繁盛を願う関係者

 市内のウナギ専門店などでつくる同振興会が提供する「楽焼うなぎ」は、国産ウナギを二重底の陶器の器で蒸し、ふっくらと仕上げるのが特長で、諫早の名物料理として人気がある。
 同振興会によると、今季は稚魚の漁期開始後、約2カ月間不漁が続いたが、2月以降は収穫量が回復。成魚の仕入れ値は2割ほど上昇したが、各店では価格を転嫁せず、平年通りの価格でウナギ料理を提供しているという。


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