旧田代小どう活用 西郷義務教育学校で授業

思いついた旧田代小跡地の活用策を付箋に書き、模造紙に貼り付けていく児童ら

 美郷町・西郷義務教育学校(吉住京太郎校長、104人)の6年生12人が総合的な学習の一環で、2020年度をもって閉校した旧田代小跡地の活用法を探っている。13日は地域住民を交え、ワークショップ形式で跡地の強みや弱みを洗い出し、意見を交わした。
 町が人口減対策として進めている「地区別定住戦略(通称・ちくせん)」事業についても学習し、その手法を授業に活用。同日は、児童4人、住民2人のグループを3組つくって取り組んだ。
 児童や住民らは同小の様子を思い出しながら、「プールがある」「イチョウの木があり季節を感じられる」「近くに買い物する場所がなく不便」などと付箋に書いて特徴を明確化。それを踏まえながら「集中して勉強できる部屋にする」「本屋を誘致する」「ツリーハウスを造る」など思いついた活用策を書き出していった。
 今後さらに検討を重ね、9月に保護者や住民に提案する予定。森田久士(きゅうじ)君(11)は「話し合いは思ったより難しくなく、楽しくできた。(田代小が)地域の人や外の人がたくさん来て、楽しめる場所になってほしい」と話していた。

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