〈妙高市長選〉「新パターンで市政」 宮澤氏出馬表明 人口増加へ決意 

 妙高市議の宮澤一照氏(56)は15日、記者会見を開き、任期満了に伴う妙高市長選(10月23日告示、同30日投開票)への立候補を表明した。人口減少対策を公約の柱に掲げ、「新しいパターン、自分のアイデアでやりたい。勢いのある自治体にする先頭に立ちたい」と述べた。

会見する宮澤氏

 宮澤氏は同市の人口について、市町村合併時の2005年と比べ、約20%減少していると指摘。「何とかこの状況を食い止めなければいけない」と強調した。
 全市域が過疎指定を受けたことに危機感を示し、人口増加策として、子育て世帯への家賃補助やテクノロジー人材・企業の誘致などを打ち出した。
 〝箱物〟をめぐって宮澤氏は、維持管理コストなどを踏まえ、今あるものを活用することを強調。「ソフト面にパワーを与えないといけない」と述べた。市役所周辺に建設が計画され、設計が進められている新図書館等複合施設について「延期・再考」を公約に盛り込んだ。

 市長退職金を辞退する意向も示した。
 宮澤氏は市議(5期目)を自動失職し、無所属で出馬する考え。地域政党「妙高はね馬クラブ」の支援を受けるという。
 市長になった場合の市政運営に関し、「事業者、議員としての経験、人脈を生かしたい」と語った。
 宮澤氏は旧妙高村出身。青山学院大卒。
 次期市長選をめぐっては、前妙高市課長の城戸陽二氏(55)が出馬表明している。

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