【15日】長崎県内830人コロナ感染 長崎市に特別警報検討

左から 15日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(14日午後7時現在)

 長崎県などは15日、県内全市町で新たに830人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。佐世保市は過去最多の222人。長崎市を中心とする長崎医療圏の病床使用率が37.5%に上昇したため、県は今後の同市の感染状況を見極めた上で、感染状況を6段階で示すレベルを同市のみ「2-I」(警戒警報)から「2-Ⅱ」(特別警戒警報)へ引き上げることを検討すると明らかにした。
 2-Ⅱの判断指標は病床使用率が県全体で35%。県が実施している県内旅行割引キャンペーンは2-Ⅱで新規予約を停止する方針だが、県全体のレベルで判断するため「長崎市のみ(引き上げた場合も)新規予約停止を行うことはない」としている。
 新規クラスター(感染者集団)は3件。佐世保市では児童関係施設2カ所で、それぞれ7、8人が感染した。壱岐市では15日までに小学生の課外活動で児童を含む計10人の陽性が判明した。
 既存クラスターは長崎市の高齢者福祉施設2カ所で拡大し、それぞれ16人増(計28人)、7人増(計14人)。佐世保市立学校1校1学年と2校2学級、長崎市立小1校1学年と1校1学級が新たに閉鎖された。
 佐世保市は、米海軍佐世保基地で14日に新たに基地関係者(軍人、軍属ら)2人の感染が確認されたと発表した。
 県警は、大村市の運転免許試験場で窓口係や試験官などを務める職員4人の感染を公表。15日の技能試験を全て中止し、43人に影響が出た。次回19日の試験は、今後の感染状況を踏まえて検討する。

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