「前回の借り返す」 エイジェック金城乃亜投手、都市対抗野球大会へ闘志

前回大会の雪辱に燃えるエイジェックの金城=6月1日の北関東大会1回戦茨城日産戦

 社会人野球最高峰の第93回都市対抗野球大会が18日、東京ドームで開幕する。今回、本県チームの出場はならなかったが、日本製鉄鹿島(鹿嶋市)の補強選手としてエイジェック(小山市・栃木市)の右腕金城乃亜(きんじょうのあ)が出場する。2年連続2度目の大舞台は「前回の借りを返すチャンス」。気持ちを前面に出す投球が持ち味の25歳が闘志をみなぎらせている。

 沖縄県出身の金城は専大から2020年に入部。切れのある直球と打者の手元で鋭く曲がるカットボールを操り、当初から主戦としてチームをけん引してきた。

 昨年は創部4年目でのエイジェックの本大会初出場の立役者に。ただ、前回大会での投球は金城にとって納得できるものではなかった。マウンドに上がったのは初戦の1-0とリードした八回。これまでほとんど経験してこなかった大きな重圧がかかる場面での救援登板に、精神状態は「いつも通りではなかった」。

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