木下大サーカスのゾウ 一日署長に 岡山西署、ステージで寸劇披露

「署長」と「副署長」に任命され、寸劇を披露する2頭のゾウ

 岡山市北区北長瀬表町の岡山ドーム東隣特設会場で開催中の木下大サーカス岡山公演(山陽新聞社主催)に出演している雌ゾウ2頭が16日、岡山西署の「一日署長」「一日副署長」に任じられた。ステージで誘拐犯を撃退する寸劇を披露し、来場した家族連れらに「不審者に注意を」とアピールした。

 2頭は「カンムーン」と「カンマイ」で、いずれも体高約2.2メートル、体重約2トン。荻野英俊署長がカンムーンを一日署長、カンマイを副署長に任命した。

 寸劇では、犯人役の署員がランドセルを背負った同市立の横井小5年奥田芽生さん(10)、御南小2年川崎慈人君(7)に言葉巧みに接近。2頭が巨体を揺らして登場すると、驚く隙に警察官に捕らえられた。

 “事件解決”を喜んだ2頭は前足を曲げてお辞儀のポーズ。3連休初日で満員の観客席から拍手が湧き起こった。

 奥田さんと川崎君は「ゾウが近くに来て緊張したけど、楽しかった。夏休みは不審者に気をつけて過ごしたい」と話していた。

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