親子で考える戦争と平和 横浜で絵本を特設展示 異例の長期開催

特設展示のコーナーで絵本を手にする嶌田さん=横浜市永田地区センター

 平和について考える絵本の特設展示が、横浜市永田地区センター(同市南区)で行われている。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、「子どもたちに戦争とは何かを伝えたい」と3月から開始。関心の高さから異例の長期開催となっている。センターは「戦争や平和について、親子で一緒に考える機会になれば」と期待している。

 平和と戦争時の違いを左右のページで対比する「へいわとせんそう」、故・向田邦子さんが書いた戦時中の実話が原作の「字のないはがき」、ロシア民話の「おおきなかぶ」、ウクライナ民話の「てぶくろ」…。センターの特設コーナーに絵本や書籍が並んでいる。

 展示を担当したのは司書の嶌田智子さん(56)。ウクライナ侵攻を受け、「戦争や平和について、親子で考えてもらうにはどうしたらいいか」と考え、子ども向けと大人向けに計約20冊をピックアップし、同じスペースに展示した。

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