“島原城の歴史”遺物、パネルで紹介 子ども向け企画展始まる 観光復興記念館

島原城跡から出土した遺物などが並ぶしまばらKidsお城展=島原城観光復興記念館

 長崎県指定史跡「島原城跡」から近年出土した遺物のほか、同城の歴史や見どころを紹介するパネルなどが並ぶ子ども向け企画「しまばらKidsお城展」が16日、島原市城内1丁目の島原城観光復興記念館で始まった。来年1月31日まで。入場無料。
 2024年の同城築城400年記念事業の一環。改修工事のため今月から天守閣全体が足場で覆われる同城に足を運んでもらい、夏休みの自由研究などにも活用してもらおうと、同事業実行委(委員長・古川隆三郎島原市長)が主催。
 会場には、12年6月の豪雨に伴い一部崩壊した石垣の復旧工事などの際に見つかった江戸時代の瓦片や、約500年前の中国産貿易陶磁器の破片23点を展示。城主の権威を見せるため本丸に設けられている巨大な鏡石や、1964年に復元された天守閣などについても約30枚のパネル(A2判)で解説している。
 同市によると、国史跡指定を目指し11月ごろ、残存遺構の調査も始める予定。同実行委歴史文化部会の北田貴子部会長は「築城400年を知ってもらい、展示を見て島原城の歴史や価値を学んでほしい」と話している。


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