【高校野球神奈川大会】降雨ノーゲームから“連投”の横浜鈴木 「自分のピッチングができた」

【横浜-平塚江南】6回無失点と好投した横浜の鈴木=大和

◆横浜8-0平塚江南(7回コールド)
 同級生のエースに負けてはいられない。16日の降雨ノーゲームに続いて先発した横浜の鈴木が6回を3安打無失点。「真っすぐでどんどん押せた」と遊び球なしの無四球投球で打線の援護を呼び込んだ。  

 二回までに6―0と大量リードしていた前日とは一転。序盤は我慢の展開も「きのうの試合を振り返って良い部分も悪い部分も見えた。修正してうまくつなげられた」と、平塚江南打線に考える余裕を与えない。140キロに迫る直球を小気味良く投げ込み、スプリットとスライダーでタイミングを狂わせた。

 唯一のピンチは三回。2死から連打で一、二塁とされたが、「お前の投球を貫け」という主将の捕手玉城からの激励に応えた。直球に意識を向けさせ、変化球で空振り三振。「今大会を通して成長してほしい。(前日に)もう一度気持ちをつくって行くぞ」と〝連投〟させた村田浩明監督(36)も「良い投球だった」とうなずいた。

 長い夏は大黒柱・杉山だけでは戦えない。18日に茅ケ崎西浜との4回戦を迎える。指揮官の誕生日に花を添えた右腕は言う。「自分が投げる時は行けるところまでしっかり投げたい」。一皮むける夏への覚悟は十分だ。

© 株式会社神奈川新聞社