国学院栃木中で「手紙」授業10年 合戦場郵便局長・漆原さん 栃木

手紙の書き方を教える漆原さん

 栃木市都賀町合戦場の合戦場郵便局長、漆原康史(うるしはらやすし)さん(48)は10年間、国学院栃木中で手紙の書き方を教える出前授業を続けている。メールや無料通信アプリLINE(ライン)がコミュニケーション手段として定着する中、手書きで文字を記すはがきや手紙の良さを地元中学生に伝えている。漆原さんは「相手を思いながら、自筆で書くことの大切さを伝えたい」と話している。

 漆原さんは約30年前に国学院栃木高を卒業。同中学・高校の青木一男(あおきかずお)校長は高校時代の恩師で、卒業後も親交が続いていた。同窓会などで顔を合わせる中、手書きの温かさや手紙で気持ちを届ける大切さを子どもたちに伝えようと、出前授業を考案。10年の間には卒業生が郵便局を訪れ、授業の思い出話で盛り上がったこともあったという。

手紙の書き方を教える漆原さん

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