「島守の塔」先行上映会を開催 宇都宮

トークショーで島田と荒井への思いを語る比企氏(左)=17日午後、宇都宮市野沢町

 太平洋戦争末期の激戦地沖縄県を舞台に、知事島田叡(しまだあきら)と、宇都宮市出身の警察部長荒井退造(あらいたいぞう)らの姿を通して命の大切さを伝える映画「島守の塔」の先行上映会が17日、同市内で開かれた。

 映画の協賛社の比企リベカ・宇都宮駅前比企クリニック(宇都宮市)が協力した。映画の協力者ら約200人が来場し、来賓で訪れた福田富一(ふくだとみかず)知事は「沖縄が日本に復帰して50年の節目の夏に公開されるのは感慨深い。平和と命の大切さを広く県民に受け継いでほしい」とあいさつした。

 上映前に行われたトークショーで、沖縄県出身の比企洋子(ひきようこ)比企クリニック理事長は島田と荒井について「両親の命が救われ、私がここにいるのも2人のおかげ。沖縄を救ってくれた恩人」と話した。

 映画は22日に都内で封切りとなり、本県と島田の出身地兵庫、沖縄の3県では8月5日から同時公開される。本県では宇都宮、小山、那須塩原市内の映画館計4カ所で観賞できる。

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