目指せ2年連続日本一 女子軟式野球「栃木スーパーガールズ」

全国大会2連覇に向け、男子チームとの練習試合でチーム力向上を図る栃木スーパーガールズ

 目指せ、全国大会2連覇-。女子軟式野球の全国大会「NPBガールズトーナメント2022」が29日に開会式を行い開幕、30日から8月4日、金沢市の金沢市民球場ほかで熱戦を繰り広げる。本県選抜「栃木スーパーガールズ」は30日午前10時30分から、同市戸室スポーツ広場少年野球場での1回戦で青森選抜「青森ゴールデンボンバーズ」と対戦する。昨年、初の全国制覇。2年連続日本一に向け、本県女子の精鋭たちが調整を続けている。

 大会は2013年にスタート。女子軟式野球の全国的な振興を目的に、日本野球機構と全日本軟式野球連盟が主催している。栃木スーパーガールズは第1回大会から毎回出場(20年は新型ウイルス感染拡大により中止)。昨年、接戦を勝ち上がり、決勝で京都ガールズ(京都)を延長八回タイブレークの末に6-5のサヨナラで下して悲願の初優勝を成し遂げた。

 連覇を狙う今チームは、5月にセレクションを行い、過去最多のエントリーとなった74選手の中から、川村貴幸(かわむらたかゆき)監督らが20人(6年16人、5年4人)を選出。「大勢の中からいい選手を選んだ。打力に関しては昨年より上」という。

 現在、練習や男子チームとの練習試合を重ね、チーム力を上げている。川村監督らは成長を促すため、あえて連覇を意識させながら指導。ミーティングでは昨年の例を話し、結団式では優勝旗を選手たちに見せた。

 初戦で激突する青森ゴールデンボンバーズは、昨年決勝で戦った京都ガールズと3回戦で1点差の激戦を演じた強豪。川村監督は「初戦が大切」と位置づける。学童野球と同様、6イニング制となったことから「先取点を取って優位に進めたい」とゲームプランを練る。

 チームを引っ張る飯塚心音(いいづかここね)主将(間々田中央学童、間々田中央)は「連覇に挑戦できるのは自分たちだけ。全国大会までにチームを仕上げ、優勝する」。プレッシャーを力に換え、栃木の女子選手たちが大旗を再び持ち帰る。

栃木スーパーガールズのメンバー

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