ホームラン・ダービーはナショナルズの強打者ソトが初優勝!

日本時間7月19日、ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムでホームラン・ダービーが行われ、ナショナルズの強打者フアン・ソトが1回戦でホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、準決勝でアルバート・プホルス(カージナルス)、決勝でフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)を破り、初優勝を果たした。ソトは合計ホームラン数こそ53本で2位だったものの、堅実にホームランを量産し、今大会最長の482フィート(約147m)弾を飛ばすなどパワーも見せてホームラン・ダービー制覇となった。

1回戦では、まずロドリゲスとコリー・シーガー(レンジャーズ)が対戦。ロドリゲスはいきなり463フィート(約141m)の特大弾を放つなど、快調にホームランを積み上げ、最初の3分間で25本。結局ボーナスタイムを含めて32本を放ち、24本に終わったシーガーを破る。次のカードでは、2大会連続優勝のピート・アロンソ(メッツ)が20本を放ち、19本のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)に勝利した。3試合目は17本のラミレスをソトがボーナスタイム前に逆転し、18本で勝利。4試合目には42歳のプホルスとカイル・シュワーバー(フィリーズ)が13本で並ぶと、1分間の延長戦でプホルスが7本塁打を放ち計20本。シュワーバーが計19本とこれを破れず、プホルスの勝ち上がりにスタジアムは大きく沸いた。

準決勝では、1回戦で出場者中最多のホームランを放ったロドリゲスがここでも順調にホームランを連発し、3分間で25本塁打。ボーナスタイムで6本を追加し、計31本と1回戦に続いて30本越えという驚異のパワーを見せる。一方のアロンソはペースが上がりきらず23本で敗退し、3大会連続優勝とはならなかった。続く準決勝2試合目ではともにドミニカ共和国サント・ドミンゴ出身であるソトとプホルスの同郷対決。プホルスの15本をソトが破り16本で勝利した。プホルスも敗れはしたものの、2試合合計で35本を放ち、2003年にマークした26本を超える自己最多記録を達成。ホームラン・ダービーでのキャリア合計を106本まで積み上げている。

そして決勝戦は、21歳のロドリゲスと23歳のソトの若手対決。先攻のロドリゲスは疲労からかペースが上がらず18本で終わると、フアン・ソトがボーナスタイムでこれを破り見事初優勝。ソトは最初の45秒こそホームランなしとスローペースだったが、後半には12スイングで10本と調子を上げ、規定の2分で15本塁打。ボーナスタイムも最後は20秒近く残しての勝利となった。23歳266日での優勝は、フアン・ゴンザレスの最年少記録にわずか1日差という快挙である。一方のロドリゲスも最後は力尽きて史上3度目の新人優勝や最年少優勝といった記録こそ逃したものの、3試合合計81本は堂々の今大会トップ。勢いに乗っているルーキーが、ホームラン・ダービーでも強烈なインパクトを見せた大会となった。

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