【速報】広島県・湯崎知事 新型コロナ今月末1日4000人超を想定 現段階では行動制限は求めない

広島県の湯崎知事は、19日の定例会見で、県のシミュレーションによると、1日の新型コロナ新規感染者が今月下旬に4000人以上となる予測だと明らかにしました。

RCC

広島県でこれまで過去最多だったのは、ことし1月28日の1599人で、今回の予測はその2倍をはるかに超える人数にあたります。

湯崎知事は医療ひっ迫の恐れもあるとして、病床の確保のためのフェーズを引き上げるほか、先日閉じた県庁PCRセンターを再開するなどの対策を表明しました。

一方、現状について、湯崎知事は「家庭や職場・学校での感染が多く飲食関連は全体の2%ぐらいであること」や「医療に負荷のかかる重症・中等症の割合が従来より少なく感染者は増加しているものの病床への負荷はまだそれほどあがっているわけではないこと」などを指摘し、現段階では行動制限を求めない考えを示しました。

また、「行動制限や飲食店への時短要請など強い対策は、生活や経済に与える影響が大きく、慎重に検討する必要がある」としたうえで、「国に対して、まん延防止等重点措置などの基準を明確にするよう求めているが、示されていない。他県の感染状況が先行しているので、その状況や専門家の意見などを踏まえ、今後総合的に判断することになると想定している」という考えを示しました。

そして、県民に対し、新型コロナに感染しない、させない、重症化を防ぐため、基本的な感染防止対策、PCRセンターや薬局での検査、速やかな受診、ワクチン(3回目・4回目)の速やかな接種などへの協力を求めました。

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