宇野港会場に新作モニュメント 瀬戸芸、空を切り取る四国の輪郭

アイシャ・エルクメンさんの新作「本州から見た四国」のモニュメント

 空に浮かぶ四国の輪郭―。3年に1度の現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022(瀬戸芸)」夏会期(8月5日~9月4日)に向けて、玉野市の宇野港会場に19日、アイシャ・エルクメンさん=トルコ・イスタンブール出身=の新作「本州から見た四国」が姿を現した。

 同市築港の宇高連絡船遺構付近に設置されたのは、作品のメイン部分となるモニュメント(高さ約8メートル、幅約5メートル)。ステンレス製パイプを使い1本の線で表現した四国が空を切り取ったように見え、不思議な空間をつくり出している。

 この日は朝から雨が降り続ける中、業者が作業。支柱となるパイプを立てた後、四国の形のパイプを重機でつり上げて連結させた。

 今後、地面にれんがを敷き詰め、ライトアップ用の照明を設置するなどして、今月31日の完成を目指す。夏会期の宇野港会場には、同市築港の日之出公園に金氏徹平さんの新作「S.F.(Seaside Friction)」も加わる予定。

アイシャ・エルクメンさん

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