相模原市長選 都立大教授の新人・野元氏が出馬表明

野元弘幸氏

 任期満了に伴い来春行われる相模原市長選で、東京都立大学教授の野元弘幸氏(60)が19日、無所属で立候補すると表明した。同市長選での出馬表明は野元氏が初めて。

 同市内で会見した野元氏は「本村賢太郎市長による相模原市政を見てきたが、長期にわたる加山(前)市政がもたらしたさまざまな問題や課題を解決するにいたっておらず、新しい力による市政改革が必要だ」と立候補の理由を説明。

 政策では大規模開発事業の取りやめを掲げ、市内で進むリニア中央新幹線の新駅設置関連事業は中止し、麻溝台・新磯野第1整備地区土地区画整理事業は「再開は時期尚早であることから根本的に見直す」と主張した。他には子どもや若者への支援、教育を充実させるとした。

 野元氏は相模原市緑区在住。現在は東京都立大学人文社会学部で教授を務めている。2019年の市長選に市民団体の共同代表として立候補したが、告示直前に団体からの要請を受け、出馬を取りやめた。

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