県史「現代」を刊行 戦後の暮らし復興たどる

 県教育庁は19日までに、沖縄の戦後史を最新の研究成果を基にまとめた「沖縄県史 各論編7 現代」を刊行した。研究者ら41人が、1945年の沖縄戦終結から米統治下の暮らしと復興、72年の日本復帰や米軍基地問題などまで、幅広いテーマで執筆した。41本の論文と14本のコラムを掲載している。20日から一般販売する。 第1部「『アメリカ世』のはじまり」、第2部「基地恒久化と住民の闘い」などの全6部で構成。「甲子園」「首里城再建」「沖縄ブーム」などのコラムも掲載した。千部を学校や公立図書館などに無料配布、500部を一般販売する。

 20日から「県史現代」関連パネル展が、那覇市の県立博物館・美術館で開かれる。連続歴史講座や刊行記念シンポジウムも予定されている。

 B5判764ページでオールカラー、価格5千円。問い合わせは県教育庁文化財課史料編集班(電話)098(888)3939。

 (宮城隆尋)

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