復興願うヒマワリ 鮮やかな大輪 豪雨で水没、岡山の畑に15万本

岡山市北区牟佐の畑で見頃を迎えたヒマワリ

 2018年の西日本豪雨で水没した岡山市北区牟佐地区の畑で、復興への願いを込めて植えられたヒマワリが今年も見頃を迎えた。鮮やかな黄色の大輪が咲き誇り、訪れた人々に元気を与えている。今月いっぱい楽しめる見込みという。

 畑はJR牧山駅から旭川を挟んだ対岸に点在。計80アールほどに約15万本が咲いており、家族連れや写真愛好家らが散策したり、写真を撮ったりしていた。訪れた夫妻=同市東区=は「思った以上に広くてびっくり。きれいで元気がもらえる」と笑顔だった。

 ヒマワリ畑一帯は豪雨で浸水した後、所有者が近くで黄ニラを育てる農家の山本浩貴さん(40)に管理を託した。

 山本さんは19年、緑肥として活用できるヒマワリの栽培を開始。地元町内会や農家仲間の協力も得て徐々に作付面積を増やし「一面きれいに咲いた花々を思い思いに楽しんでほしい。地元の活性化にもつながれば」と話す。

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