仮山伏の棒使い 掛け声響き伝統の演武 関山神社で火祭り 3年ぶりに奉納

 妙高市の関山神社で16日、「火祭り」が行われ、「仮山伏の棒使い」(県無形民俗文化財)が奉納された。独特の掛け声が境内に響き、見物客が盛んに拍手を送った。
 過去2年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため3年ぶり。地元の若い男性6人が衣装に身を包み、2人一組となって順次、演武を行った。太刀やなぎなた、六尺棒を使い、武術を披露した。

2人一組で演武。多くの人が見入った

 地元の築田彩香さん(29)は「小さい頃から見ている。3年ぶりに見て感動した」と話していた。
 仮山伏の棒使いの由来は戦国時代という。戦乱に見舞われた関山神社を守るため、修行僧が武術を身に付けたとされる。
 この日は子どもたちの演武も行われた。

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