神奈川・黒岩知事 安倍元首相国葬は「当然」 「政争の具になること自体が悲しい」 同じ1954年生まれで親交

黒岩祐治知事(資料写真)

 神奈川県の黒岩祐治知事は20日の定例会見で、参院選の応援演説中に銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の国葬について「憲政史上、最長の期間にわたり首相を務め、国に貢献した。国内外で哀悼の意が寄せられており、国葬は当然と思う」との見解を示した。

 国葬を巡っては実施の根拠が不明確として、一部の野党が反対している。知事は「国葬の基準をはっきりさせる議論の必要はあるが、今は政府が決めたのだから安倍元首相を静かに国葬で見送るとき。政争の具になること自体、悲しいこと」と述べた。

 県は安倍氏の死去に伴い、11~18日に県庁に記帳台を設置した。知事は期間中に計2230件の記帳があったことも明らかにした。

 知事は安倍氏と同じ1954年9月生まれ。「昭和29年午(うま)年の会」をつくり、親交を深めた間柄だった。

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