一乗谷朝倉氏遺跡博物館のオープン日決定…福井県福井市に整備、入館目標は年間20万人 8月13日プレイベント

オープンに向け整備が進む福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館=福井県福井市安波賀中島町

 福井県の杉本達治知事は7月20日の定例会見で、整備中の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市安波賀中島町)の開館日が10月1日に決まったと発表した。年間入館者数の目標は、現在の県立朝倉氏遺跡資料館の8万8千人に対し、倍以上の20万人。「ゲートウェイ施設」として遺跡見学の拠点となるサービスを提供する。8月13日には福井市のハピリンホールで開館50日前プレイベントを開催する。

 朝倉氏遺跡は全国で唯一、戦国期の城下町跡がそのまま残る日本最大の中世都市遺跡として国の特別史跡に指定されている。

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 新博物館は、居館を原寸再現する「朝倉館」、城下町の「巨大ジオラマ」、発掘された川湊(みなと)を露出展示する「石敷遺構展示」が目玉。1階ガイダンスゾーンでは、歴史や見どころなど周遊に必要な情報を分かりやすく提供する。博物館発着のガイド付きバスツアーも運行し、遺跡の入り口付近に位置する博物館を「ゲートウェイ施設」としてフル活用する。

 開館日の10月1日は、午前10時から記念式典を開催。午後1時から一般開放し、開館記念特別展「発掘調査の歩み」(来年1月末まで)をスタートさせる。開館のPRポスターを2種類作製。都市圏でのアピールに活用しながら、2024年春の北陸新幹線県内開業の効果も高めていく。

 杉本知事は「歴史にあまり詳しくない方が来ても歴史好きになると思う。遺跡には中世の遺構がまだ9割は土の下に眠っていて、ロマンを感じてもらえる」と太鼓判を押し、来場を呼び掛けた。

 50日前イベントでは博物館の愛称を発表。「朝倉おもてなし楽舞隊」の演奏や歴史好き芸人ユニット「ロクモンジャー」によるトークショーもある。入場無料、定員100人(申し込み多数の場合は抽選)。7月31日までに専用ホームページ(asakuramuseum-info.com)から申し込む。問い合わせは開催事務局=電話0776(52)3558。

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