1~3回目未接種者に促進はがき 岡山市、8月上旬に発送 急増を懸念

岡山市が開いた新型コロナウイルスの対策本部会議

 岡山市は21日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を市役所で開き、ワクチン接種を促進するため、12歳以上で1~3回目がまだの市民約21万人に接種を促すはがきを送付すると決めた。

 夏休みや盆の帰省でさらなる感染拡大が懸念されることから8月上旬に一斉発送する。市によると、19日時点で3回目接種を終えた市民は41万2336人で、全人口の58.4%。年代別の接種率は60代以上が80%を超える一方、30代47.8%、20代44.5%など若い世代ほど低い。

 市内の感染者は7月に入って急増し、市は21日、最多の973人と発表。会議では、市内では週末に感染が広がっているとの分析が示され、基本的な感染対策の徹底や、症状があるときの速やかな受診を市民に呼び掛けていくことを確認した。

 会議後、大森雅夫市長は「感染者の急増が続き、一定の医療提供ができなくなると社会経済活動の制限もやむを得ないかもしれないが、今の段階で必要ない」と述べた。

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