足利学校、観光協会と連携 参観者増へ10月から業務委託

市観光協会に受け付け業務などを10月から委託する史跡足利学校

 【足利】早川尚秀(はやかわなおひで)市長は21日の定例記者会見で、史跡足利学校事務所の業務の一部を10月1日から市観光協会に委託すると発表した。参観者受け付けや論語関連書籍販売などの業務を任せるほか、新たに学業成就のお守りも扱いたい考えで、早川市長は「集客のノウハウを持つ観光協会の力を借り、参観者数30万人を目指したい」と話した。

 足利学校の運営はこれまで、市教委の同事務所が全般的に担ってきた。2017年度に約17万8千人だった参観者数は19年度には約14万2千人に減少。20年度には新型コロナウイルスの影響で約6万人となったが、昨年度は約10万9千人にまで回復してきた。

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