【教えてサーカス よう太が聞く】団員は普段どんな生活をしているの?

木下英樹さん

 木下サーカスは全国各地を巡って公演している。団員は普段どこでどんな暮らしをしているの。

 公演の舞台となる赤テントの裏に並ぶコンテナハウスで、約70人の団員が生活している。コンテナ1台の大きさは横約10メートル、奥行き約2.5メートル。全部で約40台あり、公演が終われば、他の荷物と一緒にそのままトラックに乗せて次の開催地に引っ越していく。

 コンテナには風呂や炊事場を備えており、通常のアパートと変わらない。これを1台ごとに家族で使ったり、3人でシェアしたりする。自炊する人も多く、アメリカ、タイ、ブルガリアなどから来た外国人アーティストが母国の料理を作ってみんなに振る舞ってくれることもある。たくさんの国の人が一緒に住んでいるから、毎日が国際交流とも言える。

 新型コロナウイルスのまん延で不安や悩みを抱えることもあったが、団員同士が声を掛け合うことで乗り越えられた。一緒にいる時間が長いからこそ、いざというときには家族のように互いを支え合えることもこの生活のいいところだ。

<木下英樹さん(43)=取締役>

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