空中ブランコはとても高い場所でやっているが、怖くないのだろうか。
ジャンプ台の高さは13メートルでビルの3～4階に相当する上、台の床は金網で下が透けて見える。空中ブランコのフライヤー（飛び手）になって2年になるが、正直なところ今でも怖い。最初は足がすくむこともあったが、今はなるべく落ち着いて平常心で演技することを心掛けている。
ジャンプ台から飛び出す瞬間はとても緊張する。ただ、一緒に演技する仲間が「落ち着いて」などと言葉をかけてくれるので心強い。練習を積み重ねてキャッチャー（受け手）との息も合うようになってきたため、今では落ちることが少なくなった。
ショーの最後は技を披露しながら転落事故防止用ネットに落下するのだが、ネットが黒く細いため床がしっかりと見える。これもまた怖い。でも、お客さんが拍手や声援を送ってくれるから頑張れる。
〈山崎世紀さん（24）＝空中ブランコショーなど担当〉
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