今季1部で大暴れするかもしれない「2部の帝王」たち

2部リーグもハイレベルな欧州サッカー。昇格チームがトップリーグで好パフォーマンスを見せる例も多い。

そこで今回は、昨シーズン2部で大活躍だった選手たちを見ていきたい。

アレクサンダル・ミトロヴィッチ

所属クラブ:フラム(イングランド)

チャンピオンシップの帝王、ミトロヴィッチ。

近年エレベータークラブ化しているフラムの絶対的エースであり、これまでクラブが降格する度に2部でゴールを量産、プレミア復帰に導いてきた。

再び降格して迎えた昨季も2部でプレーしたが、リーグ戦では44試合43ゴールという数字をマーク。かつてないほど強烈なパフォーマンスでリーグ優勝、プレミア昇格を果たした。

また欧州予選を戦ったセルビア代表においても絶好調であり、同国のW杯出場に大きく貢献している。

モルテン・ヒュルマンド

所属クラブ:レッチェ(イタリア)

昨季はセリエB優勝、そしてセリエA昇格を果たしたレッチェのMF、ヒュルマンド。

デンマークの名門コペンハーゲンのユース出身の選手だが、トップチームではプレーせずに2018年にオーストリアのアドミラへ移籍した経歴を持つ。

その後、2020-21シーズン途中よりセリエBのレッチェへ加入。すぐにスタメンに定着し、2年目となった昨季は欠かせない戦力となった。

最近ではデンマーク代表にも招集されるようになったが、同姓であるカスパー・ヒュルマンド監督とは特に血縁関係はないようだ。

ジモン・テロデ

所属クラブ:シャルケ04(ドイツ)

2部降格となったシャルケへ昨季加入し、板倉滉(現ボルシアMG)とプレーしたテロデ。

ブンデス1部では通算10ゴールに止まっている一方、ブンデス2部ではこれまで172ゴールと結果を残してきたベテランストライカーだ。

迎えた昨季はリーグ戦30試合で30ゴールという驚異的な数字をマーク。即戦力としてクラブの2部優勝、そして1シーズンでの1部復帰に大きく貢献した。

個人としては自身3度目のブンデス2部制覇、また4度目となる2部得点王に輝いている。

ウマル・サディク

所属クラブ:アルメリア(スペイン)

ナイジェリア代表の長身ストライカー、サディク。

高須院長のサポートが大きな話題となったリオ五輪では、母国を銅メダル獲得へ導く活躍を見せた。

一方クラブではなかなか結果を残せずにいたが、2019年に加入したパルチザン・ベオグラードでブレイクの兆しを見せ、浅野拓磨らとともに攻撃を牽引した。

その後アルメリアへ加入すると、いきなりセグンダで20ゴールをマーク。二年目となった昨季もリーグ戦18ゴール12アシストと大活躍し、アルメリア1部昇格の原動力となった。

ブランコ・ファン・デン・ボーメン

所属クラブ:トゥールーズ(フランス)

昨季はリーグ・ドゥ優勝、1部昇格を果たしたトゥールーズ。

日本代表への復帰も期待されるオナイウ阿道も活躍する中、チームで大車輪の活躍を見せていたのがオランダ人MFのファン・デン・ボーメンだ。

アヤックスユース出身ではあるものの主にオランダ2部リーグでプレー。2020-21シーズンに2部へ降格したばかりのトゥールーズへと移籍した。

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するとフランスへ渡って2年目となった昨季は本領を発揮し、リーグ戦12ゴール21アシストと大活躍。大きな飛躍が期待されている。

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