<レスリング>U17世界選手権(イタリア)出場の男子グレコローマン・チームが出発

 

 7月25日(月)~31日(日)にイタリア・ローマで行われる2022年U17世界選手権に出場する男子グレコローマン・チームが7月21日、羽田空港から出発した。昨年は出場しておらず、2019年大会以来の出場(2020年大会は中止)。

ローマへ向けて出発した男子グレコローマン・チーム

 文田敏郎コーチ(山梨・韮崎工高教)は「全員が初めての世界選手権出場。最初の遠征が(世界有数の知名度を持つ)ローマというのは運がいいですよね。気持ちが高揚していると思うけれど、安全第一で、事故のないように帰ってきたい。コロナも再拡大しているので十分に注意させたい」と、生活に細心の注意を払い、無事に帰ってくることを誓った。

 試合では「今後につながる結果と内容を心がけてほしい。世界の同じ年代の選手の中で、どのくらい闘えるかを見極めてほしい」と望んだ。6月のU17アジア選手権(キルギス)では優勝がなく、コロナによるブランクの影響も感じられた。しかし、「欧州に比べると、この世代の日本のグレコローマンは遅れているのは仕方ない。まず経験。ちょっとでも自信につながるものがあればいいと思う」と話した。

 「グレコローマンが好きになってくれることですね」とも言う。「この先、大学生になってもグレコローマンを続け、トップ選手になれるよう、何かをつかんでほしい」と期待した。

 森岡敬志コーチ(福岡・三井高教)は、東京・味の素トレーニングセンターでの直前練習を見て、初めての国際大会に対する緊張感は感じたという。「みんな自主性を持って練習していたので、さほど心配はしていませんが、緊張をほぐし、一人でも多く入賞できるようサポートしていきたい。」と話す。

 最近では2017年大会(ギリシャ)で松井謙(現日体大)が優勝しており、日本選手でも優勝できることは証明されているが、「ブランクもあるし、結果より経験。将来につながる試合をさせたい」と話した。

 このあと、女子は23日(土)、男子フリースタイルは25日(月)に出発する。


大会スケジュール

7月25日(月) 男子グレコローマン48・55・65・80・110kg級/1回戦~準決勝
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   26日(火) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          男子グレコローマン45・51・60・71・92kg級/1回戦~準決勝
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   27日(水) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          女子43・49・57・65・73kg級/1回戦~準決勝
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   28日(木) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          女子40・46・53・61・69kg級/1回戦~準決勝
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   29日(金) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          男子フリースタイル48・55・65・80・110kg級/1回戦~準決勝
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   30日(土) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          男子フリースタイル 45・51・60・71・92kg級/1回戦~準決勝
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   31日(日) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル


男子グレコローマン・チーム

【チームリーダー】吉村祥子(エステティックTBC)

【コーチ】森岡敬志(福岡・三井高教)、文田敏郎(山梨・韮崎工高教)

【ドクター】矢野雄一郎(とちぎメディカルセンター)、【トレーナー】大石徹(スポーツ医科学委員会)

【帯同審判】村田知也(三重・松阪工高教)

 《男子グレコローマン代表選手》
▼45kg級 坂本 広(東京・AACC)
▼48kg級 竹本 優(静岡・藤枝北高)
▼51kg級 中村真翔(山梨・韮崎工高)
▼55kg級 金澤孝羽(東京・自由ヶ丘学園高)
▼60kg級 榊 颯太(山梨・韮崎工高)
▼65kg級 鈴木飛来(山梨・韮崎工高)
▼71kg級 角出直生(石川・志賀高)
▼80kg級 吉田泰造(香川・高松北高)
▼92kg級 鬼塚一心(福岡・三井高)
▼110kg級 大藪颯太(岐阜・岐阜工高)

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