「山あげ」前夜祭華やかに 22日開幕 那須烏山【動画】

山あげ祭の前夜祭で披露された「三番叟」=21日午後7時20分、那須烏山市中央1丁目

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の野外劇「烏山の山あげ行事」を行う「山あげ祭」開幕前日の21日夜、栃木県那須烏山市中央1丁目の路上で前夜祭が行われ、「笠揃(かさぞろえ)」と呼ばれる最初の奉納余興が執り行われた。

 祭りは22〜24日、烏山地区中心部で開催。新型コロナウイルス感染対策を徹底しつつ、野外劇に桟敷席を設けるなど3年ぶりの有観客となる。ただ、市は流行「第7波」を鑑み、今後の状況によっては席数を減らすなど追加策を講じる考え。

 前夜祭では、今年の当番町を務める元田町の若衆が、烏山和紙を貼って山水を描いた「はりか山」を威勢良く立ち上げ、奥行き100メートルに及ぶ舞台を設営。三味線や唄に合わせ、あでやかな衣装をまとった踊り子が「三番叟(さんばそう)」と今年の中心芸題「将門」を演じた。

 元田町筆頭世話人の檜山敏大(ひやまとしひろ)さん(41)は「多くの関係者のおかげで開催にこぎ着けた。安全に十分配慮し、慎重に行事を全うしたい」と話した。

 

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