医療用ウィッグ(かつら)を作るために髪を寄付する「ヘアドネーション」に協力しようと、神奈川県藤沢市の小学4年生森聖結さん(9)が伸ばし続けてきた髪を切った。聖結さんは「自分の髪が誰かに使ってもらえるのはうれしい」と笑顔を見せた。
聖結さんが小学1年生のころ「自分の持っているものが人の役に立つのは素晴らしい」と考え、ヘアドネーションに関心を持つようになった。提供する髪が60センチ以上ないとロングヘアーのかつらが作れないことを知り、60センチを目標に髪を伸ばし始めた。
今年8月のサマーキャンプや、9月には小学校で宿泊を伴う行事があることから、切ることを決断した。
21日には、美容室を母と訪れ、45センチをヘアドネーションした。約1時間でショートボブに変身した。
カットを終えた聖結さんは「頭がすごく軽くなった」と笑顔。45センチの髪の束を手にしながら「使ってもらえたらうれしいです」と話していた。