映画『ソー:ラブ&サンダー』の劇中歌として注目を集めるガンズの曲が米チャートに返り咲き

Guns N’ Roses - Photo: Amy Sussman/Getty Images for Stagecoach

2022年7月8日の劇場公開以降、興行収入ランキングで首位をキープしているマーベル・スタジオ最新作『ソー:ラブ&サンダー』。この映画の劇中歌として注目を集めるガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)の2つの名曲のが、7月23日付の米ビルボード・チャートに返り咲いた。

バンドの「Sweet Child O’ Mine」と「Welcome to the Jungle」が、米ビルボードのHot Hard Rock Songsチャートで2位と3位にランクインした他、Hot Rock Songsでは7位と13位、Hot Rock & Alternative Songsでは10位と17位にそれぞれランクインしている。

近年、「Sweet Child O’ Mine」が同チャートに浮上したのはこれが初めてではない。今年、この曲が起用された同映画の予告編が公開直後にも、発売から約35年後となる4月27日付のHot Hard Rock Songsチャートで1位を獲得。もともとガンズ・アンド・ローゼズの1987年のデビュー作『Appetite for Destruction』からのサード・シングルとしてリリースされたこの曲は、1988年秋に全米シングルチャート1位を獲得している。

「Sweet Child O’ Mine」は、ガンズ・アンド・ローゼズがロサンゼルスのサンセット・ストリップで行ったジャム・セッション中に生まれた1曲。ギタリストのスラッシュが試し弾きしている時にたまたま思いついたメロディーを元に、他のメンバーが曲として作り上げ、フロントマンのアクセル・ローズが、この曲に、当時のガールフレンドで、モデルのエリン・エヴァリー(同曲のMVにも出演している)をモチーフにした歌詞をつけた。スラッシュは2005年のQ誌のインタビューでこう語っている。

「曲を完成させるための作曲とリハーサルは、かなり大変だったよ。当時の俺にとっては、とても哀しいバラードだったんだ」

2019年10月、「Sweet Child O’ Mine」は80年代のミュージック・ビデオとして初めてYouTubeで10億回以上の再生回数を記録し、昨年8月には、Spotifyでのストリーミング再生数も10億回を突破。
そして今年、スタジオでの活動を休止していたガンズ・アンド・ローゼズは、新曲を携えて戻ってきた。2月には、「Hard Skool」と「Absurd」という最新シングル2曲を収録した4曲入りの『Hard Skool』を発表している。

Written By Will Schube

© ユニバーサル ミュージック合同会社