メルセデスF1、コンマ数秒のギャップを縮めるべく、フランスでもアップグレードを投入へ

 メルセデスは、F1第12戦フランスGPにマシンのアップグレードを持ち込むことを明らかにしている。木曜のガレージでは、新しいデザインのノーズが目撃されている。

 シーズン序盤はトップ2であるフェラーリとレッドブルに大幅な後れを取っていたメルセデスだが、ポーパシング(縦揺れ現象)への対策を進め、徐々にW13のパフォーマンスが向上してきた。第8戦アゼルバイジャンから第11戦オーストリアまで4戦連続で表彰台を獲得した後で臨むフランスGPは、高い気温が予想され、ポール・リカールのサーキットの路面がスムーズであることなどから、メルセデスが好結果を挙げる可能性があると予想されている。

 チーム代表トト・ウォルフは、フランスGP以降も、積極的に新パーツを入れ、上位とのギャップを縮めていきたいと語った。

「勢いを築いてきたことに満足している。チームの多大なる努力の成果だ。W13に対する理解は、周回を重ねるごとに深まっており、それが開発や結果に反映されていることは心強い」

「オーストリアでは速さが向上したものの、上位争いにチャレンジできるほどではなかった。あとコンマ数秒を追い求めて、今週末のフランスをはじめ、マシンに新しい開発を導入し続ける」

 アップグレードの詳細は明らかになっていないが、木曜にメルセデスのガレージで目撃されたノーズは、先端のドライバー冷却用ホールの形状が、これまでとは異なっていることが確認されている。

2022年F1第12戦フランスGP メルセデスF1 W13の新ノーズデザイン
2022年F1第11戦オーストリアGP メルセデスF1 W13のノーズデザイン

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