用水路に転落した90代男性を救助したとして、福井署は7月21日、ともに福井県福井市の竹下庄司さん(68)と野阪恵子さん(61)に感謝状を贈った。
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6月30日の早朝、野阪さんが自宅近くを散歩していたところ用水路に転落している男性を発見し、向かいの家の竹下さんに協力を求めた。竹下さんは自宅から持ち出した脚立を用水路に立てかけ、2人で男性を引き上げた。用水路は深さ1.5メートル、幅2メートルで水深は0.3メートルだった。
同署によると、男性は前日午前に自宅を出てから、行方が分からなくなっていたという。野阪さんが住所や名前を聞いても男性は答えられず、背中をさすって救急車が来るまで落ち着かせた。
同署で贈呈式があり、黒田裕二署長が感謝状を手渡し、「互助の精神による迅速な救助のおかげで、男性の命をとりとめた」とたたえた。2人は「男性が無事家に帰られて安心している」などと話した。