天空の果実、鈴なり 奥日光で「なつおとめ」が収穫期【動画】

真っ赤に色づき収穫された「なつおとめ」=23日午前6時45分、日光市中宮祠

 栃木県が開発した夏秋採りイチゴ「なつおとめ」が奥日光で収穫期を迎えている。

 とちおとめより酸味が強く、実の中心部分まで赤く色づくのが特徴。日光市中宮祠の農場「Mt.Berry奥日光」は12アールで栽培している。標高約1400メートルの高地にあり、昼夜の寒暖差でより甘く仕上がるという。猛暑なども影響し、収穫作業は例年より遅い今月上旬から始めた。

 23日は約15キロ分が摘み取られ、同農場の岡崎孝彦(おかざきたかひこ)さん(29)は「収穫は赤く色づくのを待ち、甘さにこだわっています」と出来栄えに自信をのぞかせた。

 同農場は市内のホテルや飲食店に卸しているほか、「天空の高原いちご」としてインターネットでも販売。収穫は10月末まで続くという。

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