エンゼルスに大谷放出の意思なし 公式サイトのモロシ記者が伝える

日本時間7月24日、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報として伝えたところによると、複数のチームが大谷翔平のトレードについてエンゼルスに問い合わせを行っているものの、エンゼルスには大谷放出の意思はないという。「エンゼルスはトレード期限の8月2日までにスーパースターを動かすプランを持っていないとみられる」とモロシ記者。大谷がフリーエージェントになるのは来季終了後であり、エンゼルスはトレードの検討を急ぐつもりはないようだ。

エンゼルスは大谷、マイク・トラウトという2人のスーパースターを擁しているものの、現時点で39勝54敗の借金15に低迷。ポストシーズンに進出したのは2014年が最後であり、8年連続のポストシーズン逸が確実となっている。そうした状況のなかで「チーム再建のために大谷を放出し、複数の有望株を獲得すべきだ」といった声も上がっていたが、エンゼルスは大谷がフリーエージェントになるまで1年半、大谷を保有できるため、今夏のトレードを急ぐつもりはないとみられる。

トレードに向けた動きが本格化するのは、今季終了後にエンゼルスと大谷が契約延長に向けた交渉を行い、それが決裂した場合に限られるだろう。契約延長が実現しなければ、大谷がフリーエージェントになった際に他球団への移籍を選択する可能性が高く、エンゼルスは大谷のトレード・バリューをどのように扱うかについての決断を迫られることになる。すでにトラウトとアンソニー・レンドンの超大型契約を抱えているため、「大谷とも超大型契約を結ぶと優勝を狙えるチーム作りはできない」との声も根強く、エンゼルスの決断が注目される。

今季の大谷はここまで投手として16試合に先発して93回1/3を投げ、9勝5敗、防御率2.80、134奪三振をマーク。打者としては90試合に出場して打率.256、19本塁打、56打点、10盗塁、OPS.829を記録している。2年連続のア・リーグMVPはもちろんのこと、規定投球回と規定打席のダブル到達も視野に入っている。

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