ナショナルズ ソト放出の対価として4~5人の若手有望株を要求か

ナショナルズは15年4億4000万ドルという巨額の契約延長オファーを拒否したフアン・ソトのトレードを検討していることが報じられているが、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ソトを放出する対価としてマイナーの有望株、もしくはサービスタイム(=メジャー登録日数)の少ない有望な若手選手を合計4~5人獲得することを要求しているようだ。球団内の若手有望株を大量に放出するようなパッケージが必要になるが、ソト獲得に乗り出す球団は現れるのだろうか。

ソトの最大の魅力は現在23歳という若さだ。首位打者1回、シルバースラッガー賞2回、オールスター・ゲーム選出2回、ホームラン・ダービー優勝1回という実績を誇りながらも、年齢は他球団の若手有望株たちと変わらない。また、フリーエージェントになるまであと2年半保有できるという点も他球団にとって大きな魅力となる。

メジャーリーグ公式サイトでは先日、ソトを獲得するための対価として7つの例を挙げた。たとえば、メッツがソトを獲得するにはメジャー通算13勝の実績を誇る26歳の左腕デービッド・ピーターソンに加え、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のフランシスコ・アルバレス、2位のブレット・ベイティ、3位のロニー・マウリシオ、4位のアレックス・ラミレスを放出することが必要だという。ヤンキースの場合は正二塁手のグレイバー・トーレス、先発ローテーションの一角を担う左腕ネストル・コルテス、球団別プロスペクト・ランキングで1位のアンソニー・ボルピー、3位のジェイソン・ドミンゲス、5位のケン・ウォルディチャックという5選手とのトレードが提案されていた。

トレード・バリューが極めて高いソトに見合う対価を用意するのは容易なことではなく、完全なる不良債権と化している先発左腕パトリック・コービンをトレードに含めることでトレード・バリューの調整を行うべきではないかとの声も上がっている。球史に残るであろうビッグ・トレードが成立するか注目だ。

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