笠岡諸島4郵便局 風景印を導入 採石場や伝統行事モチーフに

北木島郵便局の風景印。採石場や局舎が描かれている

 笠岡諸島の北木、白石、真鍋島にある四つの郵便局は、各島の名所や伝統行事をあしらった消印の一種「風景印」の押印サービスを実施している。

 風景印は、局名と押印日のほか、各局にゆかりのある風景や名所などを描いた消印。日本郵便(東京)が導入しており、全国1万以上の郵便局にある。

 4局は、北木島、大浦(北木島)、白石島、真鍋島の各郵便局。北木島局は石の島を象徴する採石場や石の彫刻作品、大正12(1923)年に建てられ、今も現役の郵便局舎が描かれている。大浦局は無病息災を願う「流し雛(びな)」、白石島局は古くから伝わる盆踊り「白石踊」、真鍋島局は3体のみこしが島を駆け抜ける「走り神輿(みこし)」とそれぞれの伝統行事をモチーフにした。

 押印サービスは、各局の窓口(平日午前9時~午後5時、北木島局は午前8時半~午後4時半)か郵送で申し込み、63円以上の切手を貼った台紙や郵便はがきが必要。郵送で申し込む場合は返信用の封筒も添える。

 サービスは5月下旬に開始され人気を集めているという。北木島郵便局の岡本賢治局長は「笠岡諸島の風景印が島のPRや魅力発信の一助となれば」と話している。

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