ベスト4第2試合 創成館×波佐見 投手陣の出来がカギ 第104回全国高校野球選手権長崎大会 第11日

安定感のあるエース渡辺を擁する波佐見(写真左)、堅守に加えて攻撃陣も振れている創成館

 守備の創成館、攻撃の波佐見という印象が強いが、今季はともに投打のバランスが取れている。主要大会での対戦は19年春以来。ここまで創成館は3試合で38安打、波佐見は42安打と当たっているだけに、投手陣の出来、継投のタイミングがカギになってきそうだ。先制点を挙げて、早い段階から試合を優位に進めたい。
 創成館はここまで無失策。エース右腕石本を筆頭に、5人の投手陣が打者の目線を変えながら打ち取っていく。攻撃は難敵が続いた中、いずれも序盤に先制。リードオフマン川﨑ら上位が出塁して、12打数7安打の永本ら中軸へつなげていきたい。選手層の厚さも持ち味で、ここ2試合は背番号14の園田がバットで活躍。起用法や打順も一つの焦点になる。
 波佐見は左のエース渡辺が22回2/3を投げて3四死球3失点と試合をつくってきた。今回も勝機を広げるには守りの我慢が不可欠。139球で完投した準々決勝の疲れも中3日で問題なさそうだ。本格派の右腕片渕らが控えているのも心強い。打線は打率6割6分7厘の井上をはじめ、3~5割打者が並ぶ。山田、得永らの足で揺さぶっていけるかもポイントだ。


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