慈母観音像前で被爆死した学徒約6千人を追悼 広島市

77年前、原爆の犠牲になった旧制中学などの学徒を追悼する慈母観音像の前で、慰霊祭が開かれました。

慈母観音像は1966年、遺族らが建立。被爆死した21の旧制中学校と女学校の生徒約6千人のうち、判明した名前4千人分を刻んだ銅版が、像の台座に収められています。

慰霊祭には遺族や同窓生ら約20人が参列し、献花していきました。

広島県立第一中遺族会・秋田正洋会長

「(若い人たちが)無念さも感じることなくあっという間に亡くなった。これからもずっと語り継いでいく必要がある。」

24日は、校内で学徒や教職員あわせて369人が被爆死した、旧広島県立第一中、現在の国泰寺高校でも慰霊祭が開かれました。

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