信金店舗に地元「朝イチ」野菜の無人売り場 横須賀市内12カ所、25日から

無人売り場の前でPRする平松理事長(右)と下澤社長=横須賀市内

 かながわ信用金庫(神奈川県横須賀市)は毎月5と10が付く営業日に、地元産青果の無人販売所を市内12店舗に設置する。県内の信金では初の取り組みで、「かなしん朝イチ」と銘打ち、市内の農業生産法人ヨコスカアグリファミリー(YAF)と連携して25日から開始する。

 同法人が生産し、前日か当日朝に収穫したキャベツやダイコン、カボチャ、スイカなどを支店の一角の机に並べ、料金を箱に入れる形態で販売。将来的には仕入れ先を他の農家にも広げ、市外の支店でも販売を検討したい考えだ。

 青果店の減少などで地元産青果の販路が少ないことから、同信金が地域貢献の一環として展開。YAFの下澤敏也社長(56)は「三方を海に囲まれた三浦半島は土壌が豊かで、野菜や果物はミネラル分を多く含む。熟してから収穫するので、新鮮でおいしい」とアピールする。

 同信金の平松廣司理事長も「横須賀の青果は品質が非常に優れているのに、世に知られていない。年金を受け取りに来た高齢者や、仕事帰りの職員らも利用してくれれば」と話している。

 販売は午前9時~午後3時。

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