生徒が作ったじゃがいもを出荷 出流原弁天池横の売店へ 佐野・赤見中

赤見中の生徒たちと、栽培から手がけたジャガイモ

 【佐野】赤見中の特別支援学級の生徒4人が21日、同校近くの畑で育てて収穫したジャガイモを、出流原町の飲食店「福寿荘売店」に出荷した。

 今回生徒たちが持ち寄ったジャガイモは計60キロ、6千円分。収益は福祉関連団体への寄付や、次の栽培に使用する種芋の購入費用などに充てる。

 ジャガイモの栽培、販売は、生徒たちに実際の生活に根差した学習をしてもらおうと同校が毎年実施している。収穫したジャガイモは例年、保護者会などで販売していたものの、新型コロナウイルスの影響で販売機会が減少。現状を知った同店から「看板メニューのいもフライの材料として使用できる」と提案があり、出荷することにした。

 3年石川悠真(いしかわゆうま)さん(14)は「じゃがいも作りは大変だったけど、楽しかった」と目を細めた。担任の岸里美(きしさとみ)教諭は「学校の外に出て地域の人と触れあうことで、生徒たちの頑張りを少しでも多くの人に知ってもらえたら」と話していた。

赤見中の生徒たちと、栽培から手がけたジャガイモ

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