原爆で亡くなった動員学徒を慰霊する慈母観音像の前で慰霊祭が開かれ遺族が犠牲者を追悼しました。
広島市の平和大橋東詰めには、21の旧制中学・女学校の被爆死した動員学徒を慰霊する慈母観音像が立っています。
24日は、旧制広島第一中学校の遺族会の呼びかけで慰霊祭が開かれました。
テントの下には築山から出されたおよそ4000人の名前を刻んだ銅板が並べられました。
慰霊祭では一中の3年生だった兄を亡くした秋田正洋さんが、「銅板の名前を見て亡くなった方とお会いしてください」とあいさつしました。
続いて、参列した遺族が観音像の正面に設けられた献花台に花を手向けていきました。
秋田正洋さん
「無念さを感じることなく亡くなっているということで、本当にかわいそうだなと思って、その分、私たちが頑張っていかなきゃいけないなと思っております」
被爆から77年、数年前から父母の参加はないということです。