約1割の節電効果 市役所など一斉試験 「電力需給ひっ迫警報」に備え 上越市

 上越市は、「電力需給ひっ迫警報」に備えて6月30日午後4時から同5時まで実施した一斉節電試験について、平常時に比べて約1割の節電効果があることを確認したと発表した。
 今夏の電力供給が厳しい見通しであることを踏まえて実施。市役所木田庁舎や各総合事務所など計16施設を対象に、市民サービスや執務に支障のない範囲で照明の一部消灯(3分の1程度削減)、モバイルバッテリーのあるノートパソコンの電源接続カット、プリンター使用数の削減(複数の部署での共有など)を行った。
 その結果、16施設合計の電力使用量は703kwh(キロワットアワー)。7月1日午後4~5時の電力使用量(平常時)は799kwhだったため、約1割の節電が図られた。計測時の気温(同市高田、午後4時時点)は、6月30日が32・1度、7月1日が31・0度だった。
 照明の削減はそれぞれ工夫して実施したが、一部の課などで手元が暗くなっていた事案も見られたという。
 今後の対応については、天候を考慮した日常的な照明の削減を徹底する他、同警報発令時には照明の削減、OA機器の複数所属での共用、パソコンや多機能電話のモバイルバッテリーを活用した電力ピークカットで対応する考え。

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