現代漫画に通じるストップモーション 川崎で浮世絵師・月岡芳年の作品展 妖怪や武将など描いた75点

説話や故事に登場する妖怪などを描いた浮世絵が並ぶ企画展=川崎市川崎区の川崎浮世絵ギャラリー

 現代の漫画に通じるストップモーションを多用した浮世絵師・月岡芳年の作品を紹介した企画展が、川崎市川崎区の川崎浮世絵ギャラリーで開かれている。妖怪や武士などを題材とした作品75点が展示されている。8月21日まで。

 月岡芳年は、浮世絵師歌川国芳に師事し、幕末から明治期にかけて活躍。展示しているのは、説話や故事に登場する妖怪や鬼などさまざまな怪奇を題材とした「新形三十六怪撰」や、豊臣秀吉など武将らを描いた「皇国二十四功」などが見られる。動きのある瞬間を切り取ったストップモーションを駆使し、大胆な構図で緊張感を漂わせているのが特徴という。

 同ギャラリーの担当者は「漫画にも通じる表現方法で、若い人にも親しみやすい」と来場を呼びかけている。

 観覧料は500円(高校生以下無料)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。午前11時~午後6時半。8月21日に浮世絵の体験講座を開催する。参加費は1組(3人まで)千円、定員20組。8月5日までに往復はがきで申し込む。問い合わせは、市市民文化振興室電話044(200)2416。

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