行動制限のない中、夏休みが始まりました。一方、全国で迎えた新型コロナ第7波…。PCRセンターや医療機関などの今の様子を取材しました。
小林康秀キャスター
「広島市のファミリープールです。平日ではありますが、夏休みとなったプールにこんなにたくさん詰めかけています」
感染拡大が続いていますが、こちらは盛況です。ファミリープールでは25日午後2時現在で600人と夏休みの平日にしては、多い利用客が詰めかけました。
訪れた人たち
「屋外だからいいと思って来た。屋内など怖いな」
「屋外で平日だから少ないと思ったが、思ったより多かった」
プールではコロナ対策として売店を休止したり、来場者に連絡先の提出を求めたりしています。また、来場者が1500人を超えると入場制限を行っています。
こちらにも多くの人が…。
小林康秀キャスター
「行列ができたために5分早くPCRセンターの受け付けを早めることになり、続々、利用者の入場が始まっています」
一時、利用者が減少したため、今月3日でいったん閉鎖されていた広島県庁にあるPCRセンターは感染再拡大で、25日から再開しました。
小林康秀キャスター
「検体を採取する場所です。1日、最大530人が検体を採取できます。その検体はこちらに提出しますが、きょうの時点では、あすまでには結果が分かるような状況だということです」
ここは、午前11時から午後3時まで完全予約制で運用されますが、初日の25日は午前中の予約が全て埋まっていたということです。
それでは、医療機関の状況はどうなのでしょうか?
広島市内で2年前の4月から発熱外来を行っている医院です。防護服を着て、院内を取材しました。
小林康秀キャスター
「こちらの施設では、あちらの白い壁の一角に陰圧室を作って、患者に待機してもらって診察するようなスペースがあるんですが、もう1つ、レントゲンの本来の部屋なんですが、ここにビニールシートのハコのような物を作って、こういった機械で中に陰圧をかけて、このビニールシート越しに診察をする場所もあるんです」
河面内科医院では、毎日12時から1時間、時間を決めて予約制で、発熱した患者の診察を続けています。
河面内科医院 河面智之院長
「ちょっと、のどを見させてください。あーって、ちょっと赤いか」
高熱の症状の場合は、すぐに結果の出る抗原検査で、比較的低めの発熱のときはPCR検査で確認しているといいます。
河面智之院長
― 現状、どれくらい受診に?
「うちは1時間しかやっていないので、1日に6人くらい。イレギュラーで多くなったら1日に8人とか、最大で10人くらいです」
6月の第3週まで1日、1人来るか来ないかでしたが、最終週あたりから少しずつ増え始め…。
河面智之院長
「7月に入ってからだいたい4~5人来て、それがほぼ陽性。だいたい8割以上」
この医院では、陽性の人の症状は、のどの痛みや発熱などさまざまで、そのあとにせきなどがついてくるそうですが、オミクロン株のときより上気道の症状が強い印象があると話していました。
一方、重症化するケースはあまり見られないということです。
河面内科医院 河面智之院長
「これ、どうかなと思ったら受診されるなり、無症状ならPCRセンター行ったり、広島市だと薬局などで無料で抗原検査をやってくれるシステムもあるので受けたらいいと思います」