宇都宮で初の被害確認 クビアカツヤカミキリ

県内の樹木に被害を広げているクビアカツヤカミキリ(県提供)

 栃木県農政部は25日、宇都宮市内の果樹園で、モモやウメなどの木に寄生し枯死させる特定外来生物の昆虫「クビアカツヤカミキリ」の被害を確認したと発表した。同市内で被害が確認されるのは初めてで足利、栃木、佐野、小山、壬生、野木に続き7市町目となった。

 被害に遭ったのはウメの木2本。今月11日に宇都宮市南部の民家ベランダでクビアカツヤカミキリの成虫が発見されたことを受け、県と同市が実施した緊急調査で判明した。

 同民家の半径2キロ圏内の果樹園5カ所のうち、1カ所の樹木に幼虫が排出するフラス(幼虫のふんや木くず)を発見した。被害木にネットを巻き付け、羽化した成虫の分散や産卵を防ぐ対策を講じた。県経営技術課は周辺の被害状況の調査を続けるとしている。

© 株式会社下野新聞社